はじめに
このブログはどういうブログ(にしていくつもり)か
どうも初めまして、ミクロと言います。
自分がどういう人物かはまた後程にしましょう。
(ブログの内容が充実してきてからとかの方がいいと思うので)
このブログではタイトルの通り物理について書いていこうと思います。
高校で学ぶ物理はというと、物理においてよく使われる数学を、物理と平行して勉強している(し、高校では学ばないものも少なくない)ために、ある程度は論理的に導かれるものの、数学的な制限から一部は暗記せざるを得ないという現状になっています。
そのため、対策はどうするかというと、テストの直前になって教科書にある式を丸暗記し、その式をいかに当てはめるかを競うといったことが少なくありません。
そこで、このブログでは高校や大学の履修範囲の垣根を崩し(物理や数学に高校も大学もないので)なるべく少数の式からいろんな結果を導いていくというスタンスをとるつもりです。
そのため、直接大学受験に役立つかというと、あまりそうは思いません。
「なぜ、こうなるんだろう?」
と思ったときに覗いてもらえれば幸いです。
以下が現在考えている内容になります(随時更新予定)
数学
ベクトル
力学
速度と加速度
ニュートンの運動法則
落体の運動
振り子の運動
単振動
保存力、ポテンシャル(位置エネルギー)、エネルギー保存力
ケプラー問題
運動量と仕事
古典力学参考文献リスト
個々に参考文献を載せるのでは、短い記事を数記事に分けて公開するブログスタイルにおいて、情報探索という面で煩雑になる恐れがある。
そのため、各分野について学習した教科書、参考書の類をあらかじめ記事にまとめておこうと思う。詳しい内容や原本に当たる際は適宜参照してもらえるといい。
[1]物理学序論としての力学(著:藤原邦夫)
学部1年の時に広く読まれているスタンダードな古典力学の教科書。
多くの図やデータと共に記されており、物理学が机上の空論ではなく
「実際の自然現象に基づいた学問」
であることを痛感する。
演習問題は(高校物理や入試問題とは違って)実際のデータを用いたものが多く含まれており、計算が煩雑になる。そのため、関数電卓またはスマートフォンの関数電卓アプリと共に解き進めるのがオススメ。
[2]力学(著:ランダウ・リフシッツ)
- 作者: エリ・ランダウ,イェ・エム・リフシッツ,広重徹,水戸巌
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 1986/04
- メディア: 単行本
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通称ランダウ力学。薄い見た目とは裏腹に非常に高度な内容を含んでいる。
基礎的なところを天下り的に論じている節があるので、二冊目以降に読むことが広く勧められている。
古典力学はニュートンの三法則を土台として議論を進められてきたが、この本ではその後に発展した解析力学に基づき、最小作用の原理から出発している点で異なる。
最小作用の原理は、古典力学の後に発展した量子力学において、「経路積分」という考え方にもつながる非常に大切な発想である。一読の価値あり。
[3]ファインマン物理学 Ⅰ力学 (著:ファインマン・レイトン・サンズ)
日本語訳で全5巻あるファインマン物理学のうち第1巻。
先の二つで挙げた本に比べて数式の数が少なく、独特な語り口調での説明が多い。
1巻の前半は物理学と様々な分野と関わりを述べ、物理がその裏で非常に広い貢献をしていることがうかがえる。「お勉強」としての物理に疲れた時に読むといいかもしれない。
一見簡単そうに見えて、その奥は結構深いのがこの本の特徴。いろんな本で学習した後にまた読んでみると、新たな発見があるかもしれない。
[4]はじめての物理数学 (著:石川洋)
古典力学の基本方程式であるニュートンの運動方程式は、常微分方程式で書かれている。そのため、学部1年で学ぶ古典力学の多くの時間が、様々な条件での常微分方程式を解くことにあてられることが少なくない。これが
「大学に入ったら物理が数学になる」
と巷でよく言われる大きな理由の一つだと思われる。この本は学部初級の物理に必要な数学を非常にコンパクトにまとめた本である。物理の本に書いてある数学の説明で分からない場合は、手元に置いておくといいかもしれない。
[5]数学ー物理を学び楽しむためにー (著:田崎春明)
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mathbook/index.html
学習院大学で理論物理を研究なさっている田崎さんが大学で物理を学ぶ学生向けに現在進行形で書いている(2017年5月現在)。とても豊富な内容をなんと田崎さんのwebページに無料で公開されている。公開されているpdfファイルには上記のURLから田崎さんのwebページに移動し、下の方にあるダウンロードリンクをクリックすることでダウンロードすることができる。
非常に分量が多いため、全部やりきるというのではなく、適宜必要になった時に必要な個所を参照する形か、適宜取捨選択して読み進めるのがいいだろう。
他にも高校や大学の講義内容がもととなっている。
何か不明な点や疑問点があれば各記事にコメントいただけると幸いである。